今日は
向谷地さんの当事者研究!
今回、最初に本の紹介もしてくださいました。
「暇と退屈の力学」という本の説明をしてくれたのですが、
ヒマだから退屈とは限らず、また忙しくても退屈な事もあり、
「充足とは何か」を考えるいい機会になりそうな本です。
歴史的に見ても、人類が定住を始めた1万年前頃から「退屈」は人類に生じたらしく、
その以前には、もともと移住・移動が基本である期間が人類には400万年もあったそうです。
そういえば、国による住まいの提供にも応じず、定住を嫌う一部のベドウィンやアボリジニの人にとって
定住は堕落であったり、耐えがたいものであったりするそうなので、
移動を日常とする彼らの生活は、彼らにとって本来の人間らしく自然で充実しているのかもしれませんね。

今日はKさんという方が一緒に来てくれていました。
Kさんのテーマ
「よりよく引きこもるには」に、皆さんたくさんの共感を覚えました。
自分にダメ出ししてしまったり、部分否定が全否定に思えたり、
敏感さと鈍感さが同根であるとの説や、「自分との関係がうまくいっていない」理由等…
時間いっぱいまでみんなで色んな意見や質問を交わし、
引きこもりのメカニズムやその意味について考えました。
「深刻な引きこもりをしてきた人は、認識が深い事があり、今後が楽しみでもある」との意見や
引きこもりを
「熟成期間」「発酵期間」として捉える視点もあり、
「充実」とはいろんな形があるのだと、改めて考える事ができました。

午後は女性研究会!
こちらも2つのテーマが扱われ、充実していたようでした。
Kさん、向谷地さん、ありがとうございました!