『ひきこもる』ということ
ファーブラ
今日の勉強会のタイトルです。
今日は、ひきこもり体験者や自分にとってのひきこもりと、メンバーさんの体験・感想を沢山聞くことが出来ました。

「ひきこもり始めは、ネットを通じて友達との繋がりもあったが、段々とその関係も途絶え、部屋からも出ない、歯も磨かない、風呂も入らない」
「高校生時代に、ひとの輪に入るの怖くてひきこもりが続いた」
「家に居場所を見出した感じで、半引きこもり」
「人とといても自分の本音・悩みを言えない感じは、精神的ひきこもり」
など、それぞれの方が、自分の人生の一時のひきこもり、痛恨のひきこもりが書ききらない程に上がりました。
誰もが、内的ひきこもりを含め、「ひきこもり」体験をしている様子が分かりました。
べてるの家では「生きるプロセス」として5つのステージを紹介しています。
〈ステージ1〉
自分でも理解できない症状に驚き苦しむ時期
受け入れ難さに反発したり、拒絶したり
〈ステージ2〉
失われたものを取り戻そうと、必死に努力したり、挑戦する時期
〈ステージ3〉
望んだ結果が得られず、あらためて病気の苦しさの中で絶望的な心境に陥る時期
〈ステージ4〉
少しづつ病気が分かり、同じく病気を抱えながら生きようとしている仲間の存在が見えてくる時期
〈ステージ5〉
病気や障害の体験を、意味のある有用な体験として社会に向かって語り、生きることのメッセージを伝えることのできる時期
このようなステージでは、1~3の苦しみは、ひきこもりと重なる部分があるかも知れません。
最後に、引きこもり体験から「得たもの(メリット)」と「失ったもの(デメリット)」を、参加したみんなで考えました。

「得たもの(メリット)」
「自分を深く見つめ直す時間」
「社会を怖がっている自分に気付いた」
「人に会わないため、自分が傷つくことがあまりない」
「世の中と自分の摩擦が治る時間」
「人とつながるための孤独さ」
「安い自己愛・うぬぼれが壊れた」
「失ったもの(デメリット)」
「社会的なつながり」
「時間」
「仕事」
「友人との関係」
「社会的地位」
「近所の評判」
などなど

今日は、みんなに身近なテーマであり、本当に沢山の体験を持ち寄る会になりました。